中国衛生部が主催した「2003年全国十大衛生ニュース」の選出結果がこのほど公表された。予期せぬSARS(新型肺炎)の流行やSARSへの対応に問題があった衛生相の更迭、「突発公共衛生事件応急条例」の公布などといったSARSに関するニュースが上位にランキングされた。
昨年、香港や広東省に端を発したSARSが世界各地で猛威を振るっている。有効な予防や治療方法がないため、その恐ろしさが伝わってくる(中国本土:患者5327人、死者349人)。しかし、再発が恐れられていたSARSの感染者が、再び中国広東省で確認された。中国政府はSARS対策で「重大な勝利を収めた」と宣言したものの、今冬の再流行を防ぐ対策が期待されている。
十大衛生ニュースは以下の通りである。
- SARS(重症急性呼吸器症候群=新型肺炎)の流行
- 十六回党大会で衛生体制改革に関する方針を決定
- 温家宝首相がエイズ患者を見舞う
- 呉儀副首相が衛生相に就任
- 新しい農村合作医療のモデル事業をスタート
- 公共衛生体系ビジョンを明確
- 改正「婚姻登記条例」で“婚前医学検査”が廃止
- 中国初の「臓器提供移植条例」が経済特区で施行
- 「食品薬品安心工程」をスタート
- 「突発公共衛生事件応急条例」などの法規の公布
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