今回は、中国医薬企業管理協会及び中国医薬商業協会が公表した資料をもとに、2003年度の医薬品メーカー及び医薬品卸の売上状況をご紹介したいと思う。
中国医薬企業管理協会が公表した「2003年度製薬企業売上上位100社」によると、100社の合計売上は2兆7538億円(1元=13円で換算したもの)だったことがわかった。売上高を企業別に見ると、上海医薬(集団)がトップとなり、次いで中国医薬集団、広州医薬集団などの順となっている。
売上高上位100社の中で、外資系企業ではヤンセンファーマ(358億円)が最高で19位に入っている。また、他の外資系企業が100位に入ったのは、ブリストル・マイヤーズスクイブ48位、ロシュ53位、アストラゼネカ54位、天津グラクソ・スミスクライン61位、蘇州グラクソ・スミスクライン65位、メルク70位、ファイザー76位、フレゼニウスメディカルケア92位となっている。残念ながら日本企業は1社も入っていなかった。
■2003年度製薬企業の売上高上位5社
(1)上海医薬(集団)有限公司 2356億円
(2)中国医薬集団総公司 1610億円
(3)広州医薬集団有限公司 1341億円
(4)天津市医薬集団有限公司 1315億円
(5)山東東阿阿膠集団有限責任公司 1090億円
一方、中国医薬商業協会が公表した「2003年度医薬品卸販売額上位100社」によると、100社の総販売額は1兆8278億円であり、医薬品卸市場全体の63.1%を占めていることが明らかになった。販売額上位5社は以下の通りである。
■2003年度医薬品卸の販売額上位5社
(1)中国医薬集団総公司 1605億円
(2)上海市医薬股分有限公司 1264億円
(3)九州通集団有限公司 802億円
(4)南京医薬股分有限公司 726億円
(5)広州医薬有限公司 704億円
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