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2005/02/22

世界の医薬品メーカーランキング2004 100億ドルクラブ版

2004年は100億ドル以上のメーカーが13社

ユート・ブレーンのまとめた医薬品メーカーランキングは、各社の決算発表(アニュアル・レポート、連結決算短信等)に基づき、公表されている医療用医薬品売上によるランキング。例年は6月頃に20億ドル以上のメーカーを公表しているが、今回は公表された欧米大手メーカーで100億ドル以上のメーカーだけ速報版としてまとめたもの。為替レートは、年末のレートを用いて計算している。

今回のランキングでは、バイオ最大手のアムジェンが一挙に売上を26.3%伸ばし、前年の83.6億ドルから105.5億ドルとなって、初めて100億ドルを超えた。これは自社品が順調に伸びたことに加え、2003年にイミュネックス社買収で獲得した抗リウマチ薬エンブレルが19億ドル(前年比46%増)を稼いだことによる。これにより、100億ドル以上のメーカーは13社となった。

トップのファイザーは、17.0%増と大きな伸びを示してるが、これは2003年4月16日に買収を完了したファルマシアの2003年売上について、買収以前の数字を含めていないため。一方、2位となったサノフィ・アベンティスは、8月にアベンティスの買収を完了したが、それ以前のアベンティス売上を加えて2004年売上を公表したため、数字が大きくなっている。サノフィ・アベンティスは、当初世界3位と言われていたが、イギリスのグラクソ・スミスクラインが大型品の抗うつ剤パキシルの米欧でのパテント切れにより、約13億ドルの売上を失ったことが響き、表にある上位メーカーの中で唯一マイナスとなり、ランクを3位に落とした。ヨーロッパのメーカーの場合、最近はユーロが対米ドルで最高値を更新するという状況にあるため、決算数字にも大きな影響を与えている。なお、サノフィ・アベンティスは先に売上だけ公表しており、決算数字詳細は2月下旬発表予定であり、R&D費(研究開発費)は現時点(05/02/12)でまだ公表されていない。

4位のメルクは、大型品バイオックス(COX−2阻害剤、抗炎症剤)の長期的な副作用問題で9月末に販売を中止し、バイオックスの売上が10億ドル強減少したが、他剤の伸びで2%増を確保し、4位にとどまった。伸びていなければ、5位のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に抜かれていた。表では7位までが200億ドル以上で、8位のロシュは190億ドル台だが、少し離れて150億ドル台のブリストル・マイヤーズスクイブが9位、10位のワイスは140億ドル弱となっている。

12位のアボット・ラボラトリーズは、2004年に病院用品部門を独立させ、医薬品売上を見直したため、2003年の数字も変更されているが、その医薬品売上は16.3%増と好調だった。

100億ドルクラブの次点となる14位には、87.8億ドルとなった日本の武田が入った。これは昨年から新たに公表されるようになった四半期決算の数字を用いて1〜12月の医療用医薬品売上を集計したもの。3%台の伸びだが、円高ドル安のため、ドル換算値は2003年より6億ドル近く増加した。

なお、15位には、新しく誕生するアステラス製薬(山之内製薬+藤沢薬品工業)またはドイツのベーリンガー・インゲルハイムが続く。ベーリンガーは非上場のため、決算発表が3月下旬以降だが、おそらくベーリンガーが15位、アステラス製薬は16位となる見込み(注:これもアステラス製薬を1〜12月売上で計算した場合)。

世界の医薬品メーカーランキング2004

<日本メーカー追加速報版>

2月11日付けで世界の100億ドル以上のメーカーランキングをまとめたが、その後2月19日の日経新聞朝刊にて三共と第一製薬との合併が報じられたので、そのあたりのランキングを追加してまとめた。

医薬品売上はアステラス製薬が上に

連結売上を合計すると、三共+第一製薬がアステラス製薬よりも上に来るが、医薬品売上を合計したところ、下記のようになった。

日本メーカー追加速報版

ベーリンガー・インゲルハイムは3月下旬以降の決算発表であり、上半期(1〜6月)の医薬品売上が8.8%増となっているところから、通期で約8%増と計算すれば、81.5億ドルとなり、15位はほぼ確実となる。

アステラス製薬及び三共+第一製薬は表の通りで、今期は三共がメバロチンの大幅減であり、1〜12月の全医薬品売上が16年3月期の売上より150億円減となったことや、三共は全体の売上の2割程度が医薬品以外の売上のため、両社合計の医薬品売上は、アステラス製薬よりも430億円程度少なくなり、17位となる。

2003年のメーカーランキングで、20位以内に入っている日本のメーカーは武田だけであったが、合併が実現した後の売上としては、日本のメーカーが3社ランクインすることになる。


<本リリースに関する連絡先>
株式会社ユート・ブレーン 大阪本部 永江研太郎
TEL 06-6202-7787/FAX 06-6202-7786 E-mail: international@utobrain.co.jp
住所(大阪本部):〒541-0045 大阪市中央区道修町1-7-10 扶桑道修町ビル

【お願い】
このリリースのデータ等を利用される場合は、必ず、出所(出典)として「ユート・ブレーン」をご記入の上、上記宛に掲載紙をお送り下さい。(掲載箇所の頁をFAXでお送りいただいても結構です。)


参考:ユート・ブレーンは、「医薬品産業の国際的事業展開の現状について」など、いくつかの厚生省の委託調査を受けた実績を持つコンサルティング・調査会社です。2001年の世界の医薬品メーカーランキングは、厚生労働省の「医薬品産業ビジョン」で使われています。

関連ファイルのダウンロード





世界の医薬品メーカーランキング2004 100億ドルクラブ版 UBRelease0502.pdf [ 116kb ]


世界の医薬品メーカーランキング2004 日本メーカー追加速報版 UBRelease05022.pdf [ 94kb ]

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