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2001/07/06

2000年医薬品世界売上ベスト31

ユート・ブレーンでは、「世界の医薬品ベスト31」をまとめた(英文表も添付)。

20億ドル以上の超大型医薬品が15品目

ユート・ブレーンのまとめた『2000年医薬品世界売上ベスト31』は、各社の発表数字を中心に、世界の大型医薬品(医療用)の売上をまとめたもの。世界で13億ドル以上の製品は全部で31品目で、そのうち20億ドル以上のものが15品目となった。なお、欧米メーカーの製品は2000年1〜12月期の売上、日本のメーカーは2001年3月期の売上を使っているので、多少のずれがある。為替レートはすべて2000年12月末のレートを適用して米ドルに換算している。

<2000年大型医薬品ランキングについて>

  • 1〜3位の製品はいずれも50億ドル以上という大変な売上があり、そのうち2つは高脂血症の薬(コレステロール低下剤)である。同じコレステロール低下剤である三共のメバロチンも、導出先のブリストル・マイヤーズスクイブの売上(欧米における売上)を合わせると、33億ドルを超えて5位に入っている。
  • トップの抗潰瘍剤オメプラールは、日本ではそれほど使われておらず、日本における抗潰瘍剤のトップは19位のガスターとなっている。この大きな理由は保険適用の制限があるため。欧米では、潰瘍よりも逆流性食道炎や胸焼けで多く使われる(これは肉食が影響している)。
  • 添付ファイルの表にある抗うつ剤3品目のうち、日本で発売されているのは11位のパキシルだけで、日本ではこのような新しい抗うつ剤の市場はまだこれからである。
  • ベストセラー医薬品で目立つ薬効は、高脂血症、抗うつ剤、抗潰瘍剤、降圧剤などで、慢性疾患の薬がほとんどである。
  • 上位31品目の売上合計は約738億ドルとなり、わずか31品目が世界市場(数字の取り方にもよるが、約3200〜3300億ドルと言われる)の22〜23%を占めている。
  • 31品目のうち、日本で発売されていないのは順位にアミを掛けた6品目である(添付ファイルの表を参照)。
  • ブランド名にアミを掛けた製品は日本のメーカーの製品で、31品目のうちで4品目ある(武田が2品目、三共と山之内が各1品目)。
  • 9位と13位にある抗炎症剤は、1999年に発売されたばかりの製品であるが、2年目の世界売上がいずれも20億ドルを超えた。これは主にリウマチや関節炎の抗炎症・鎮痛で使われ、従来の薬に比べて胃潰瘍を起こす副作用の割合が低下したため、一挙に売上が拡大したもの。
  • 添付ファイルの表中で最も大きなマイナスは20位のバソテック(日本名レニベース)であるが、これは昨年8月にアメリカで特許が切れ、ジェネリック品が発売されたため、その後の米売上は80%も減少している。2001年は10億ドルを割る見込み。

永江 研太郎

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2000年医薬品世界売上ベスト31 ubrelease200107.pdf [ 40kb ]

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•  大型医薬品
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