ユート・ブレーンでは、2001年1−9月期の世界の医薬品上位品目をまとめた。
ゾコール(日本名リポバス)が1−9月期では世界トップ
欧米大手各社の決算発表に基づき、ユート・ブレーンでまとめた主な医薬品売上は添付ファイルの表の通り。これは日本のメーカーの販売分を含んでいないため、既にユート・ブレーンで公表している世界の医薬品売上ベスト31品目とはまとめる基準が異なっている点に留意されたい。例えば、7位にプレバシッド(日本名タケプロン)が入っているが、これは武田とアボットのジョイントベンチャーであるTAPとアボットが販売している分で、日本の武田が直接販売している売上は含まれていない。16位のプラバコール(日本名メバロチン)も、ブリストル・マイヤーズスクイブが販売した売上であり、オリジナルの三共の売上は含まれない。ただし、リピトールなどは、ファイザーから山之内へ販売した額が含まれている。
トップを見ると、1−6月期ではリピトールが1位だったが、1−9月期にはメルクのゾコール(日本名リポバス)がリピトールを抜いて1位となった。ただし、アメリカでの売上が多い医薬品については、医薬品卸がメーカーの値上げ前にかなりの額を仕入れることが多く※、1億ドルや2億ドルの売上はすぐに変化する影響が出ている。
※米医薬品卸は、値上げの予想される大型医薬品を大量に仕入れ、メーカーが値上げを発表した後は値上げ後の卸価格で販売して差額を稼ぐのが普通。
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