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2005/07/06

2004年世界の大手メーカー医薬品売上ランキング 改訂版

デンドライトジャパン株式会社ユート・ブレーン事業部は、毎年恒例の「2004年世界の大手メーカー医薬品売上ランキング」をまとめた。この改訂版は、6月29日に大塚製薬の決算が発表され、新たに大鵬薬品工業が連結対象となり、医薬品売上が71.6%も増えたため、ランキングを修正したもので、30億ドル以上が1社増えた。

2004年は100億ドル以上が13社、30億ドル以上が31社

ユート・ブレーン事業部でまとめた大手メーカーの医薬品売上ランキングは、欧米大手メーカー(多くが2004年12月期)及び日本の大手メーカー(2005年3月期)の決算発表に基づき、医療用医薬品売上を抽出し、米ドルに換算したもの。(注:ここでの医療用医薬品売上は、ヒト用の医療用医薬品、ワクチン、造影剤などの売上であるが、*を付けたメーカーは大衆薬や診断検査薬を含むメーカーがある。)表の伸び率は、各社の決算発表数字に基づくものであり、米ドル換算の比較ではないため、米メーカー以外は計算しても合わない。米ドル換算は、毎年12月末の為替レートを用いているが、2004年12月末は、ユーロは2003年12月末に比べ、9%弱上昇したため、ユーロ決算のヨーロッパのメーカーは、売上が多少マイナスであっても、米ドル換算値は増える。日本円は1年で3.9%上昇した。R&D費(研究開発費)については、医薬品またはヘルスケア部門のR&D費を公表しているメーカーはその金額、そうでない場合は全社の金額を示している。山之内と藤沢は4月から合併してアステラス製薬となったが、このランキングでは、日本のメーカーは3月期決算の数字を使っているため、旧社名での順位を示した。

表にあるように、2004年の医療用医薬品売上ランキングでは、100億ドル以上が13社、80億ドル以上が15社となった(2003年もそれぞれ13社、15社で同じ)。アベンティスをサノフィが買収したため、100億ドル以上のメーカーは1社減るはずだったが、アムジェンが売上を26.3%(22億ドル)も伸ばし、一挙に105億ドルとなった。いわゆる“100億ドルクラブ”の13社を見ると、大型品のジェネリック登場で売上を減らした3位のグラクソ・スミスクライン以外のすべてのメーカーが売上を伸ばしており、2桁増のメーカーが9社ある。100億ドル以上のメーカーが2桁増ということは、それらのメーカーは売上が10億ドル以上増えたことを示すため、それだけ上位メーカーへの集中が進んだと言える。

15位のベーリンガー・インゲルハイム(本社ドイツ、非上場)は、2003年と同様、日本の武田に次ぐ順位だが、売上を11.7%増と2桁伸ばし、ユーロ高も貢献して2003年の69億ドル台から、2004年は84億ドル台の売上を確保した。このままの伸びを続けると、2005年は武田を上回ることになる。

2004年世界大手の医薬品売上

2004年の大手メーカーの特徴

  • 伸び率がマイナスとなったメーカーは、基本的に大型品のパテント切れが影響している。ただし、28位のTAP(武田とアボットの米ジョイントベンチャー)は、扱い品目が2つだけであり、2品目とも競合品との競争激化で売上を落としている。
  • 30億ドル以上の31社のうち、2桁増のメーカーが14社あり、主力品の売上増、大型品の上市、ヨーロッパ売上の拡大(ユーロ高でドル売上増)が大きな理由となっている。
  • R&D費を見ると、18位のバイエルまでが10億ドルを超えている。100億ドル以上のメーカー13社のR&D費を合計すると494.8億ドルあり(表にはない)、世界の上位31社の合計644.2億ドルのうち、76.8%を占めている。
  • 日本のメーカーは、31位までに6社及び32位と33位にランクインしているが、連結対象の関係で大幅売上増となった大塚製薬を除き、2桁増のメーカーはない。米で大きく伸びる大型品がないと、売上の2桁増は難しくなっている。(注:中外製薬は決算期変更のため、2004年3月期の売上と2004年1〜12月の売上数字を比較している。)
  • 30社のうち、バイオメーカーが2社入っているが、アムジェンが26.3%増で105億ドル、ジェネンテックが新製品の抗がん剤の売上急増で一挙に40%増の46億ドルとなったことで、今後もバイオ医薬品の売上は大きく伸びていくと予想される。

日本のメーカー合併後のランキング

2004年世界大手の医薬品売上(合併後)

既に4月から誕生したアステラス製薬と、株主総会で合併が承認された第一三共を考慮した医薬品売上ランキングは上のようになる。全売上の合計では、第一三共がアステラス製薬を上回るが、(医療用)医薬品売上だけで計算すると、アステラス製薬の方が8億ドル近く多い。ただし、R&D費は第一三共がアステラス製薬より多い。また、エーザイは50億ドルに足りず、このランキングでは22位となるが、今のままなら、2005年には、エーザイに続くテバ製薬やジェネンテックに抜かれるのがほぼ確実で、独立路線ではランクを落としていく。大日本住友製薬は25.66億ドルで、34位か33位となる(イタリアの大手メナリーニが7/1時点でも未発表で、どちらかになる)。

<本リリースに関する連絡先>
デンドライトジャパン株式会社 ユート・ブレーン事業部 永江研太郎
TEL 06-6202-7787/FAX 06-6202-7786 E-mail: ubinternational-jp@dendrite.com
住所(大阪本部):〒541-0045 大阪市中央区道修町1-7-10 扶桑道修町ビル9F

【お願い】
このリリースのデータ等を利用される場合は、必ず、出所(出典)として「デンドライトジャパン(株) ユート・ブレーン事業部の調査による」とご記入の上、下記宛に掲載誌・紙をお送り下さい。


参考:ユート・ブレーンは、旧厚生省の海外医薬品業界に関する委託調査を2回行っております。

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2004年世界の大手メーカー医薬品売上ランキング 正式版 UBRelease0506.pdf [ 168kb ]

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