ゲイリー・ハメル氏は、1993年、日本でもベストセラーとなった「コア・コンピタンス経営」を発表した著者である。
本書は「進歩の時代は終わり、革命の時代に入った」と喝破している。innovationの時代は機会が急激なスピードで現れ、たちまち消え去ってしまう。それだけに、決定的なチャンスを逃がすと、挽回するのはかなり難しい。
また、この時代は製品の寿命が短くなるだけでなく、戦略の革命も短縮されている。この情報化時代において、情報技術(IT)を企業の秘密兵器にするには、ビジネスモデルを創造することが欠かせないとも説く。
これらを実例を挙げてわかりやすく説明し、「企業間での革命家の出現こそ、この時代に勝つ道だ」としている。一読をお薦めしたい。
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