著者は、この本を書くために5年間の歳月を費やした。現在16カ国で翻訳・出版されている理由は、「経済学のバイブル」と言っても過言ではない内容にある。例えば、ケーススタディ、ニュースの箱、コラム、重要概念の定義などが各部ごとにまとめられており、経済学を初めて学ぶ人にとっても非常にわかりやすい。
日本の高貯蓄については、「所得のより大きな割合を貯蓄と投資に向けると、より大きな資本ストックを蓄積することになる。より高い資本蓄積は労働者の生産性を上昇させる。生産性が高まると賃金や生活水準も高くなる」とし、日本の倹約精神は21世紀にも日本が繁栄を続けるという予想の一根拠になると述べている。
確かに、バランスシート不況の渦中にある現在の日本は借金を返すことに汲々としているが、処理が終われば再び繁栄を取り戻すことができるように思う。
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この記事に対する キーワード |
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N・グレゴリー・マンキュー |
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N.Gregory Mankiw |
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経済学のバイブル |
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資本ストック |
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バランスシート不況 |
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