著者は、失敗を「人間が関わって行う一つの行為が、初めに定めた目的を達成できないこと」と定義付け、失
敗の原因として10の項目を挙げている。
- 無知
- 不注意
- 手順の不遵守
- 誤判断
- 調査・検討の不足
- 制約条件の変化
- 企画不良
- 価値観不良
- 組織運営不良
- 未知
そして起きてしまった失敗に積極的に取り組んでうまく活かせば、その後の創造の大きなヒントにもなるし、ま
た次にくる大きな失敗を未然に防ぐこともできると説いている。
失敗が社会を発展させた3大事故の例なども取り上げ、失敗の教訓を活かす大切さを訴えている。そして、
「知りたい人」に「知りたいとき」「知りたい中身」を「欲しい形」で伝達できるデータベースの整備を行うよ
う勧めている。失敗したことをデータベース化し、社内で失敗を活かすことができれば、この本の価値は倍加す
るだろう。
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この記事に対する キーワード |
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畑村洋太郎 |
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失敗の定義 |
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失敗の原因 |
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制約条件の変化 |
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価値観不良 |
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組織運営不良 |
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