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いい男の条件表紙写真

いい男の条件 肩書きでも、年収でも、外見でもない…

著  者:ますい 志保
出 版 社:青春出版社
定  価:1,400円
ISBNコード:4−413−02167−3

本書の著者は、銀座「ふたご屋」のママとして1万人の政財界の方と接してきました。誰もが知っている大企業の社長さんや、ベンチャー企業のオーナーの方、官僚をはじめとする、いわゆるエリートと呼ばれる方…。そういう方と接するうちに、逆に本当の「いい男」というのは、誰もがうらやむような肩書きとか、年収の多さだとか、ひと目で惹きつけられる外見だとか、そういったところにあるのではないということに気づきました。

本書は7章の構成になっています。第1章:「いい男には潔さがある」、第2章:「いい男は、孤独を楽しめる」、第3章:「いい男は、全てに愛情を注ぐ」、第4章:「いい男は、稼ぎ方を知っている」、第5章:「いい男には親友がいる」、第6章:「いい男は、どん底で力を発揮する」、第7章:「いい男は、いい女でつくられる」、である。著者のますい志保は1968年生まれ、明治大学文学部在学中に銀座でデビュー。卒業後、プロのホステスとなり、3年後に双子の妹である、ますいさくらと「ふたご屋」を開店。在籍ホステス120人を抱え、年商3億円。

いい男には“度量”という器があります。他人の言動を受け入れる心の広さです。人を値踏みする人は、逆に自分も値踏みされてしまうのです。くだらない愚痴を言わないものです。何かを誰かにこぼすこともせずに、すべてを飲み込んでいく強さが人気の秘密。いい男は、一緒にいて単純に心地がいいのです。自分ばかりでなく、相手の心まで癒せる男。そんな気持ちよさを与えてくれる男性が人気者になります。今の時代、いい男はすでにその先の夢を見ているのだと思います。幸運の女神が微笑むいい男の条件は、ダイヤモンドでも金貨でもなく、生きる強さを持っていることなのです。男性も女性も、“潔い人”が結果として電撃的ないい関係を築き上げるのだと思います。いい男は、笑顔が素敵です。強風に当たった者だけが、その強風への対処の仕方がわかるのです。

いい男は、自分の人生そのものを、すべて愛する仕事や家族にかけているから憎めない人になれるのだと思います。自分は生きているのではなく、生かされているんだという気持ち、その勇気が大切です。厳しい局面に立たされた時ほど、いい男は仕事をして結果を残そうとするのです。いい男は、一人の女を愛します。かっこばかり一流の男ってイヤですよね。女を自分のアクセサリーだと勘違いしている人。中身がある男は、人の心の痛みがわかる人です。苦労したと言わない人ほど、本当は苦労しているのです。いい男は匂いでわかるものです。生命力を感じさせるいい男は、力強い笑顔を見せてくれます。

花はいつか枯れてしまうけれど、いい女はいくつになっても素敵です。さりげなさを持っている男性は、リーダーシップをとりながらそれを感じさせず、謙虚に目上を立てるタイプが多いのです。稼げる男は、お金は自分のものではなく、天からの授かりモノだと思っているのです。こういう考えを持つ男性オーナー経営者は、会社は株主のものだとわかって行動するスキルを必ず持っているのです。

一流の財界人には、たいてい一流の友達がいます。遊び方から仕事のやり方まで、いい交友関係を持っているな、と一目でわかります。一匹オオカミ型のいい男もいます。一代で財を成した人に圧倒的に多いタイプです。はっきり、「自分には友達はいない」と断言します。ただその人が、「自分のために死んでくれる社員がいる」とおっしゃった時、すごい人だと思う前に、怖いなとも感じました。政治家にも同じことが言えるでしょう。自分のために死んでくれる秘書がいる人は、本当に強く、また情が深いのです。自分が死んでも、この人なら自分の大切な家族を守ってくれると確信できるから、本物の秘書が務まるのです。そこには打算はいらないのです。

明日の夢を見た男だけが、夢をつかむことができるのです。命は誰でも平等にいつか終わるのです。広い見識と社会性がなければ、何も愛する人に残すことはできません。ダメな男の法則は群れたがる。泥をかぶることばかりがいいとは限りませんが、いい男の条件の一つに、責任感が強いことが挙げられます。いい男には、向こうからおいしい話が転がってきます。男同士がつき合うなら、お互いフィフティーフィフティーであることが望ましいのです。いい男は一緒にいて、つき合っていて、ときめくんですよね。

いい男には情熱があります。熱くなれるものがあります。時代を超えて、時を超えて人の心に生き残る男こそ、本物のいい男だと思います。いい男は、他人がつけた通信簿に振り回されない。それは他人からの1つの見方に過ぎないからです。失敗を諦めないで経験に変えたいい男は、潰れても必ず立ち直ります。最初の予想と違う形になっても、必ず世に出てくるものです。

いい男には、どんなに豪快に見えても品があります。品がある人というのは、やはり、どこか違うものです。それを幼い時に、なんとなく身につけさせてもらえば最高です。何か1つでも、自分はこれを一生懸命やりました、という気持ちがあれば、それが自信につながり、男らしくなっていくのだと思います。いい男は、誰が見てもいい男です。いい男は、本当に大切なものが何かが既ににわかっているのです。

以上が本書の概要です。男なら誰でも本書のテーマのように、“いい男”と男女を問わず言われたいと思っています。男は40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持ちなさい、と言われます。自分の顔は自分の心が作り上げるものだと思います。顔が貧弱な人は、心も貧弱ではないでしょうか。よく言います。お互いに尊敬し合っている夫婦は顔まで似てくると。それは相手の良さを認めて、そうなりたいと願うからできることだと思います。36歳の銀座のママが、よく人を観察しているのには感心させられます。男はクラブには飲みにいくわけですから、飲む時の男は本性がそのまま出るので、銀座のママさんにはよくわかるということでしょう。人は人に見られることによって成長する動物かも知れません。


北原 秀猛

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•  いい男
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