セジデム・ストラテジックデータ株式会社 ユート・ブレーン事業部

世界の医薬品市場の変化と日本市場の動向のお知らせ

世界の医薬品市場の変化と日本市場の動向のお知らせ

『医薬品のビジネスモデル』が崩壊し、実際に縮小し始めた欧米の医薬品市場。

環境が厳しくなる新興国市場とともに日本の医薬品市場を見つめ直し、製薬企業の生き残り策を考える

開催日時: 2012年11月2日(金)11:00 - 16:20※このセミナーは終了しました
開催場所: (東京:千代田区)ホテルメトロポリタンエドモント
企画/主催:セジデム・ストラテジックデータ株式会社 ユート・ブレーン事業部

講師と演題

<ゲスト講師>
バイエル薬品株式会社 取締役会長 栄木 憲和 氏

  • 「グローバルな視点から日本の医薬品市場を考える」

<欧米市場担当講師>
セジデム・ストラテジックデータ株式会社
ユート・ブレーン事業部 エグゼクティブアナリスト 永江 研太郎

  • 「欧米の医薬品環境・医薬品メーカーの変化」
  • 「欧米の医薬品環境とメーカーの対応」

ポイント

  • 縮小し始めた欧米の医薬品市場の現状
  • 厳しくなり始めた新興国の医薬品環境
  • 新製品の高薬価が難しくなったドイツのAMNOGとは
  • 参入メーカーの増加でますます競争が激化するジェネリック市場
  • 市場が縮小する中で医薬品メーカーが取るべき道は

開催趣旨

 2011年に世界で1位のリピトール、2位プラビックス、10位セロクエルだけで今年は100億ドルが消えます。 米国でこれらのジェネリックはブランド品の5〜10%まで下落し、リピトール、プラビックスのジェネリックは月30錠が15ドルで買える時代。
 米国では処方数は増加しており、新製品は高い薬価が設定できる一方、ジェネリックの調剤比率は80%を超え、既存品の類似薬は値引きクーポンを提供しなければ売れなくなりました。 バイオのリウマチ薬や多発性硬化症薬などは増えても、公的医療のない65歳未満では、高価な自己負担のために調剤を受けない患者が昨年の27%から今年は45%へ急増という調査結果も出ています。
 欧州では薬剤費抑制策とジェネリックの増加で、欧州5位のスペイン市場は今年7月に24%減少し、独仏英伊の医薬品市場も今年は縮小します。 欧州では財政危機から価格圧力が強く、特にドイツでは新制度のAMNOGにより、新製品はオーファンドラッグを含めて高薬価が設定できず、発売を中止するメーカーも相次いでいます。
 新興国のBRICs4カ国は伸びていますが、新興国の為替の下落でドル換算値は横ばい〜1桁増。中国は2009年以降、重要な薬効で薬価引き下げを5回行っており、 10月8日には抗がん剤やG-CSF、プログラフなどが平均17%引き下げられます。インドは強制ライセンスにより、抗がん剤のネクサバールにジェネリックが正式承認され、 7月にはわずか3%台の価格で発売されたほか、医薬品を中央政府機関がまとめて購入することで購入価格を引き下げる法律が実施されました。
 欧米先進国では、すでに『医薬品のビジネスモデルは崩壊』しており、伸びを確保する頼みの綱だった新興国市場も医薬品環境が厳しくなっています。
 このような状況を取り上げるとともに、医薬品メーカーの『生き残り戦略』はどうあるべきかを探ります。 また、ゲスト講師にはバイエル薬品会長の栄木憲和氏をお招きして「グローバルな視点から日本の医薬品市場を考える」のテーマでご講演いただきます。

講演資料

※掲載期間は終了しました。