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2002/12/27

改定“エッセンシャル・ドラッグ・リスト”を公表

国家薬品監督管理局は12月4日、2002年版の「国家基本薬物製剤品種目録」(以下、薬物リスト)を公表した。中国版の“エッセンシャル・ドラッグ・リスト”と言われている同リストは、衛生部をはじめ旧国家医薬管理局などが1994年に公布したものだ。その後、臨床の必要性、安全性及び有効性、価格の合理性、使用の便利性に基づき、数回の改定が行われていた。

“エッセンシャル・ドラッグ・リスト”とは、人々の健康維持に必要不可欠な薬剤であり、いつでもどこでもそれが入手可能、かつ、購入できる適切な値段であり、きちんとした用量・用法が決まっている薬剤のことを言う。

2002年版の薬物リストは、現在中国の医療現場で使用されている様々な薬物の中から厳選されたものであり、収載された薬物数は2001品目となっている。そのうち、漢方製剤(1242品目:商品名)と化学医薬品(生物製剤を含む、759品目:一般名)とに分かれている。薬物リストは臨床医学に必要とされるものを重視する反面、経済的要素や価格などについてはあまり考慮されていないという。

一方、中国では薬物リスト以外に、もう一つの“リスト”がある。これは「国家基本医療保険薬品目録」(以下、保険リスト)である。つまり、これは薬物リストをもとに制定された、いわゆる医療保険に適応する医薬品のリスト(日本の薬価収載に当たる)である。保険リストは臨床医学に対する必要性が考慮されるほか、経済性も重視されている。したがって、保険リストへの収載・非収載で医薬品メーカーの経営は大きく影響を受けることになる。

中国では各地域の経済状況や生活慣習などの違いにより、医薬品の使用習慣も少なからず異なっている。そのため、各省・自治区・直轄市では中央政府が公布した保険リストを基準に、その地域の財政状況によって必要な薬物を選んだり、収載された品目を適当に補うことができる。化学医薬品の場合は全体の10%、漢方製剤は15%までの変更が認められている。


沈 友敏

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•  エッセンシャル・ドラッグ
•  国家基本薬物製剤品種目録
•  薬物リスト
•  国家基本医療保険薬品目録
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