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2003/05/09

SARS治療・予防薬を迅速通関

中国衛生部が公表した、新型肺炎に関するデータによると、5月8日現在、中国の感染者は4698人(うち北京市では2136人)となり、死者は全国で224人となった。これまで感染者が6人にとどまっていた上海でも初めて死者1人が確認された。SARSの感染地域が確実に広がりつつある。

国家食品薬品監督管理局(SFDA)は4月29日、「新型肺炎の治療・予防に関する輸入医薬品の迅速検査実施についての緊急通知」(以下:通知)を全国の各税関薬品検査所に通達した。

通知では、新型肺炎(SARS)の治療・予防が全国で実施されているが、一部の医療臨床上使用されている免疫増強剤や抗生物質などの供給不足が生じていることを指摘。医療臨床の需要を保障し、税関での検査時間を減らすために、次のような事項を通達した。

  1. 新型肺炎の治療薬が需要に満たさない場合、SFDAの承認を得てから緊急輸入することができる。税関は輸入登録基準によって通関検査を行う。
  2. 「医薬品管理法」や「医薬品管理法実施条例」の規定により、新型肺炎の治療・予防薬を“迅速申請”“迅速検査”を行うことができる。
  3.   
  4. 税関薬品検査所は、衛生行政部門、医療機関、輸入業者などとの連携を取りながら、速やかに対応しなければならない。
  5.   
  6. 税関薬品検査所は即日から、新型肺炎の治療・防止のための「迅速通関チーム」を設置しておかなければならないとともに、24時間体制を確立すること。

また、通知では、迅速検査を対象とした輸入医薬品の範囲を公布した。詳細は以下の通りである。

(1)糖質コルチコイド、(2)鎮咳剤、(3)去痰剤、(4)解熱鎮痛剤、(5)ニューキノロン系抗生物質、マクロライド系抗生物質、テトラサイクリン系抗生物質、β−ラクタム系抗生物質、(6)抗ウイルス剤、(7)免疫機能増強剤

沈 友敏

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•  SARS
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•  医薬品管理法
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