中国医薬商業協会がまとめた「2002年度全国主要都市における化学医薬品の小売物価指数」によると、昨年の小売物価指数が下降していることが明らかになった。調査は北京市をはじめ、上海市、天津市、広州市などの28都市を対象に行ったものである。
調査品目は、前年度と同じく109品目(国産品:73品目、外資系品:24品目、輸入品:12品目)を対象に行った。2001年の医薬品の小売物価指数を100とする場合、2002年度は95.39%となり、前年度より4.61ポイント下降した。そのうち、国産医薬品の小売物価指数:95.90%(対前年度比4.10ポイント減)、外資系医薬品:95.86%(同4.14ポイント減)、輸入医薬品:91.07%(同8.93ポイント減)となっている。
医薬品の小売価格変動を見ると、調査対象となった109品目の中で、上昇したのは43品目(国産:36品目、外資系:7品目)であるのに対し、下降したのは66品目(国産:37品目、外資系:17品目、輸入:12品目)となり、「下降品目」は「上昇品目」を大きく上回っていることがわかる。
また、価格が大きく引き下げられた10品目は、(1)塩酸メトホルミン・錠、(2)ブロモクリプチン・錠、(3)オフロキサシン・カプセル、(4)タリビッド・錠、(5)アジスロマイシン水和物・カプセル、(6)グリクラジド・錠、(7)セフォペラゾンナトリウム・注射、(8)セフタジジム・注射、(9)カプトプリル・錠、(10)インターフェロン・注射――の順であり、その多くは輸入医薬品と外資系医薬品である。
以上の調査結果で明らかになったように、小売物価指数は前年度に引き続き下降しており、特に昨年は外資系製品と輸入品の値下げが目立っている。
|